2016年11月

11月26日のにっき

P1010363
今週は11月だというのに雪が降ってさんざんでしたね。このへんにも残雪がちらほらありました。この立てた稲藁をアートっぽいと感じるのは私だけでしょうか。

P1010367
林の中はすっかり落ち葉のじゅうたんです。この色の交ざり具合もまさに自然の織りなすアートだ、と感じるのは私だけでしょうか(リピート)。さあて、来週から12月ですね。荒川ローディくん、ウエアの準備はいいですか?私はロードバイクはもう部屋にしまっちゃいましたよw

 

裸のラリーズを観たことがあるかい

長い活動歴を持ちながらも不定期に行われるライヴ以外はメディアへの露出もほとんどなく、「日本ロックの極北」「日本ロックの伝説」といわれた裸のラリーズの名前を私が知ったのはいつごろでしょうか。

昭和の洋楽好きのバイブル「ミュージックライフ」誌に1974年頃、裸のラリーズのコンサートレビューが載っていたのを、個人的には最も古い記憶として覚えています。内容としては「ステージの両側にはオートバイが設置され、そのライトが客席を照らす中、延々とサイケデリックな演奏が繰り広げられ~」というようなレビューだったと記憶しています。

それ以後も音楽雑誌などでまれにライヴのレビューを目にするくらいでした。いわく「音のテロリズム」「裸のラリーズのライヴの告知が出ると、どこからか黒い服に身を包んだ夜の子どもたちが集まってくる。そして、何時間でも水谷の登場を待っている」といったような。

そしてごくたまにメディアに登場するステージ写真は、モノクロームで不思議な神秘性を感じさせ、なにか惹かれるものがありました。しかし、音も全く聴いたことがないし、露出がこうも少ないと得意()の「写真から音を想像する」技も使えず、お手上げです。不定期に行われるライヴに行き、自分の目と耳で確かめるしかありませんが、私のような生半可なロックファンには手に負えない感じもし、どうにもライヴ会場に足を運ぶまでには至りませんでした。


時は流れて1988年、それまで7年ほど勤めていた会社を辞めてフリーの身(よく言えば「充電期間」の、貯金を取り崩す生活)だった私は、ある時「ぴあ」をパラパラとめくっていました。すると、都内の某ライヴハウスの出演者予定に普通に「裸のラリーズ」の名前があるではないですか。

これは…今観ろということに違いない。なにか今観なくてはいけないような気がして(結局それは正しかったわけですが)、意を決して観に行く(聴きに行く)ことにしました。

ライヴ会場は目黒の「鹿鳴館」。目黒駅を出て権之助坂をてくてく歩いて行くと右側にありました。入り口は小さいのですが中は意外と広く、映画館を改装したようにも見える、ステージの天井が高く雰囲気のあるライブハウスです。当時ラリーズは割合としてはこちらでよくライヴをやっていたようです。今思えばここは、水谷氏のお眼鏡にかなった会場だったのかもしれません。

そしてそして、初「ラリーズ体験」。開演前、ステージのバックには中世ヨーロッパの絵画やデ・キリコのシュールレアリスティックな絵画のスライドが延々と映し出され、会場には昔の映画音楽が流れお香が焚かれ、いやが上にも「ここではないどこか」感を高めます。ステージには三段積みアンプが林立し、ラウドな音空間が予想されます。

オーディエンスは案の定、黒を基調にした服に身を包んだ、いかにもマニアックなロックが好きそうな人たちが多いです。

開場からずいぶん時間が経ったでしょうか。ステージに数人の人影が現れ、センターに立ったボブカットというかブライアン・ジョーンズのようなというか、そんな髪型の華奢な男性がおもむろにギターにシールドを繋ぎました。

と同時に、今まで聴いたことのないようなサイケデリック(としか言いようがない)でラウドなサウンドが会場を支配しました。わぁ~っ!(心の声)

最初から「この音場は只事ではない」と感じさせるに充分な音です。サイケデリックでラウドなサウンドに加え、前述のような会場のセッティングそしてミラーボールが回転し、ステージのバックにはゼラチンライトがうねり、オーディエンスをのっけから異空間に叩き込みます。

何しろラリーズは公式な音源をほとんどリリースしていないので、私自身ラリーズのライヴを見るのも曲を聴くのも初めてです。それにしてもこのサウンドとステージングはオーディエンスの頭から「日常」をふっ飛ばすのに充分な威力を持っていると断言できます。これはヤバい!!!

曲は一曲が長めで、リズムも割とシンプルなのですが、空間を縦横無尽に飛び回る水谷氏のギターが圧倒的で、単に爆音なのではなく、かなり音的にバリエーションがあります。私もそれなりにいろんなロックを聴いてきましたが、こういうギタープレイをする人は他に知りません。普通思い浮かべる「ギターの音」をはるかに凌駕しています。すごい! 余談ですが、現存する中で私が最も好きなバンド「コクシネル」のセツさんは某誌のインタビューにおいて、高校生のとき吉祥寺にあった伝説のロック喫茶「OZ」で宿題をやっていたらその日の出演者がラリーズだったそうで、その演奏にぶっ飛んだというようなお話をされていました。さすが都会っ子は違いますね。

そんなこんなで圧倒されっぱなしの「遅すぎた初ラリーズ体験」でした。それに、サウンドやステージングもさることながら、ライヴの終わりにギターを肩からおろし、フィードバックの轟音が流れる中、オーディエンスに深々とお辞儀をしてゆっくりステージを去って行った水谷氏のミュージシャンシップにも感動を覚えました。普通「ロックミュージシャン」は、楽器をほっぽり出してとっととステージを去っていくような人が多いですからね(笑)。それに当時料金は確か1500円だったと記憶していますが、あれほど圧倒的なライヴだったらどう考えても「安すぎる」と思います(下衆な考えですね)。

それからは「ぴあ」でライブハウスの出演者をこまめにチェックし、ほとんど月一でラリーズのライヴに行っていました。今考えると、この時期は後期ラリーズでもライヴが多かった時期だったようです。

ラリーズのライヴは基本的には毎回、そんなに構成は変わらないのですが、演奏がタイトなときもあればドラッギーなときもあり、毎回微妙に違う印象を受けました。なかでも'886月のライヴは、1時間ほどの演奏でしたが(ラリーズのライヴはときに2時間をこえる)、最初から最後まで圧倒的にテンションの高い演奏が繰り広げられ、終わったあとは茫然としてしばらく現実に戻れませんでした。ライブハウスの外に出ると、夜の町の風景がなんとも静かでのどかに感じたのを覚えています。

このライヴの音はカセットに録り、よく聴いていたのですが、聴きすぎてテープが切れてしまいました。こんなすごい演奏を自分だけで聴いていたことに罪悪感を抱くほどの名演だっただけに残念です。


私がラリーズのライヴを最後に観たのは、'96年秋の川崎クラブチッタでした。会場は大きめでしたがそれに負けじと(?)ラウドなサウンドで、終演後耳の中で鈴虫が鳴いていたのを覚えています(笑)。それ以後、ラリーズとしてのライヴはほとんど無く、水谷氏個人でのセッション等が時折あったくらいだと思います。

 

現在、ラリーズの活動停止後にリリースされたさまざまなCDや動画サイト等でラリーズの映像や音源を視聴することはできますが、こう言うと嫌な言い方ですが、そこではあの視覚+聴覚+嗅覚に訴える圧倒的なライヴを体験することはできません。もちろん、こんな駄文を読んだところでその影すらわからないでしょう。結局なにが言いたいのかというと、「百聞は一見に如かず」というか、ライヴにおけるあの空気感や体に伝わってくるフィーリングは、やっぱりライヴに行かないとわからない、ということでしょうか。そして、水谷氏が意図した「総合芸術としてのロック」は私の中にしっかり残っているということでしょうか。

 


あのころからだいぶ経ち、今では音楽のライヴともすっかりご無沙汰な私ですが、昔荒川でやっていた「田島が原フリーコンサート」みたいに、ひろびろとした空の下で音楽が楽しめるライヴにラリーズみたいなシビれるバンド(死語)が出るなら、またライヴに行きたいな。


[追記]

海外のサイケデリック音楽ファンにも評価の高いラリーズですが、アメリカのとあるコンサートで客入れSEにラリーズのテープ(?)をかけたところ、ミキサーのお兄ちゃんがあわてふためき、PAがぶっこわれたのではないかといろいろ調整したものの直らず(そりゃそうだ、音源はまともなんだから)頭を抱えたというエピソードが伝わっていますが、なかなか微笑ましいエピソードでつね。わからん奴には死んでもわからん(爆)


東京の辺境を歩く 弘法大師道

P1010331
定点観測地であります「荒川シングルトラック(ググっても出ませんw)」至近に、「弘法大師道」の道標があります。写真の大イチョウの下にあるのがそうです。今日はここから関東厄除け三大師のひとつ、西新井大師へと歩いてみましょう。この「弘法大師道」、南はJR田端駅のほうから続いています。ちなみに今日歩くルートが本当にお大師様がたどったルートかどうかは不明で、あくまでも私が「このへんを通ったのかな?」と想像しながら歩いた道ですのであしからず。

P1010332
石碑に「弘法大師道」と刻まれていますね。実はこの石碑、長いこと私も存在を知りませんでした。だって、なんか草ぼうぼうの中にひっそりとあったんですから。隣は廃屋だったし。

P1010334
なかなか見事なイチョウですね。このイチョウ、夏は気持ちのよい木陰を提供してくれます。もしかして…お大師様もここで休憩したかも??あっ、ロードバイクでこの季節ここに来た方は自転車を降りたほうがいいかも。イチョウの落ち葉って滑るんですよね。

P1010335
さてそれでは落ち葉をサクサクと踏んで歩き出しましょう。

P1010338
通称「眼鏡橋」熊之木橋です。この橋はリニューアルされたもので、前のはもうちょっと上流に架かっていました。前のは、昭和天皇がすぐそばの「荒川の五色桜」を見物され、西新井大師に向かうとき渡られたそうです。

P1010339
わんこの散歩によさそうな小道があります。

P1010340
大根を干す風景も都内ではなかなか見られなくなりました。

P1010341
初夏になると古代ハスが開花する公園があります。ここのハスは、推定約2000年前のハスの実から発芽させた「大賀ハス」だそうです。2000年前の実から発芽するなんて、植物ってすごい生命力を持っているんですね。

P1010342
今は遊歩道になっていますが、昔は赤や青の顔料が流れるドブ川でした。同級生はその川をその名も「がんりょう」と呼んでいましたね。

P1010345
環七を渡ると、それらしき(?)道があります。

P1010346
そのそばには私が中学生のとき、謎の老人に声をかけられたw公園があります。ここも古木が多いですね。

P1010348
私が通っていた中学校(現在改築中)のそばの、いかにもドブに蓋をしました的名な小道を進みます。なにやら弘法大師の道というより「暗渠探索ツアー」っぽくなってきましたが、これでいいのです(おいおい)。嗅覚にしたがって歩いているだけですから(おいおい)。

P1010349
「タコが言うのよね~」 
ちなみにこの近くには、今どき貴重な巨大書店がありますので、本好きのかたは、ぜひ。

P1010350
日暮里-舎人ライナーの下をくぐります。この路線、陸の孤島だったこの辺に「救世主」として登場したわけですが、車体がちっちゃいのであまり輸送力がないですw。朝は激混み?
まぁでも、バスしかなかったころに比べれば便利になったものです。

P1010352
なかなかレトロモダーンなキャラですね。でも顔がしろくまというよりネズミ?

P1010353
本格的に「暗渠探索ツアー」の様相を呈してきました。ダウザーの修業かよ?

P1010354
なにかドキドキしてきますが、なんでしょう?(おいおい)

P1010355
はい、西新井大師の裏門に着きました。やっぱり道は間違っていませんでしたね(おいおい)。

P1010359
この方が弘法大師さんです。

P1010361
こちらに来たらやっぱりコレでしょう。

P1010362
20個入り800円のを買いました。ただ、この容器の半分くらいはアンコなので、全部食べるのがけっこう大変でした。やっぱりこういうものは一人で食べるものではありませんね(やめなさいって)。

いかがでしたか、「東京の辺境を歩く」第一弾。歩きはもちろん、こういう道を自転車で古人に思いを馳せながらたどるのもよいのでは?それでは次回までごきげんよう!



































 

荒川の紅葉を楽しむのだ、の巻(小沢昭一さん風に)

P1010318
定点観測地点の「荒川シングルトラック」です。この間の記事「11月」ではまだ緑緑していたのですが、ちょっと目を離した隙に紅葉していました。11月7日は立冬でしたからね。植物は几帳面ですね(微笑)。
P1010320
いいですね~!こういうところを葉っぱをカサコソいわせて通り過ぎるとき、幸せを感じます。あ、美暗記くんのタイヤはまたタイオガのシティスリッカーⅡになっていますね。このタイヤ、38Cもありますから乗り心地はいいんですが、荒れた路面でハンドルに伝わってくるショックは、30Cのチャレンジ・アルマンゾのほうが少ないですね。やっぱり高いタイヤのほうがしなやかなようですね(というか構造からして違いますからね)。ちなみに、両方のタイヤとも空気圧は5barで使っています(体重は重めですw)。
P1010323
ここは荒川の支流なのでしょうか?
P1010326
荒川をちょっと離れ、新河岸川の志木市役所近くです。ここは以前は未舗装路でしたが(拙作「自転車で走る荒川(2001・11)」参照)、きれいに舗装されています。べつに舗装する必要はなかったんじゃないですかね。
P1010328
鴨さんたちが浅瀬で集っています。それにしても、もうだいぶ寒くなってきたのに、脚やお腹が冷たくないんですかね?私には無理ですね(爆)。

11月

P1010248
P1010254
P1010264
P1010265
P1010267
P1010269
P1010270
P1010273
P1010276
ギャラリー
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF
  • 1999 TDF