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生まれてこのかた、ずっと荒川のそばに住んでいる。

今の若い人には(陳腐ワードだネ!)ピンとこないかもしれないが、幼いころの荒川は「危ないところ」であり、その次は「臭い!(高度成長期だったからネ。排水とかで)」だった。そんなことで、長年、荒川は「近きにあって遠いところ」でもあった。

「右肩上がりの成長は永遠には続かない」ことを私を含め人々が身をもって知ったころ、徐々に眼を荒川に向けるようになってきた、ような気がする。 しかし、私がそっぽを向いていたころも、いつも荒川はそこにあったのだ(当たり前田のクラッカー)。

 初夏の荒川はいい。ハートがキュゥウンと(初恋を回想するときみたいな)なってくる。荒川といえば荒川サイクリングロードかもしれないが、道幅が狭く(下流のは「緊急用河川敷道路」であって、区分的には「サイクリングロード」ではなく、ましてや「自転車専用道」ではない)、走っていてあまり楽しくないので、横道へ横道へとそれる。010

「荒川なんて…」と言うそこの君、いつもの道からちょっとはずれてごらん。そこには君の知らなかった荒川が待っているかもしれないよ。